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コラム<西嶋 環さん>  お母さんのためのインターネット講座 vol.4

インターネットに必要な3つの力

こんにちは。
ママと子どもをネットの危険から守る
ネット活用ナビゲーター
たまちゃん先生こと西嶋環です。
ネット活用ナビゲーター 西嶋 環
コラム<西嶋 環さん>

イメージVol.2とVol.3ではインターネットの3つの危険に対する対策をお伝えしました。 インターネットを安全に正しく利用するためには、
情報の善悪を見分ける「判断力」
誘惑に負けない「自制力」
間違ったことをしたときの「責任能力」
この3つの力が必要になります。
大人である私たちにはこの3つの力が備わっているので、未然にトラブルを回避したり、途中でこれはおかしいな、と気づくことができたり、万が一間違ってしまっても、自己責任を負うこともできます。
ところがこの3つの力が備わっていない、未熟な子どもがインターネットを利用すれば、危険な目にあいやすいということは容易に想像できます。

ペアレンタルコントロールとは?

イメージではその未熟な子どもをインターネットの危険から守るにはどうすればいいのか?
それは、子どものインターネット利用を親が管理・監督すること。
これを「ペアレンタルコントロール」といいます。
これは【注意】【見守り】【指導】の繰り返しによって成り立ちます。
【注意】は 携帯電話・インターネットには、どのようなリスクがあるのかをきちんと子どもに理解させ、注意を促す。
【見守り】は 携帯電話・インターネットを正しく利用するための約束ごとやルールをつくり、それが守られているかどうかを見守る。
【指導】は 子どもが間違った使い方をしたり、約束を破ったりすれば、適切に指導する。
この繰り返しにより子どもの適切なインターネット利用能力を向上させていくことが「ペアレンタルコントロール」の最終目的です。
インターネットに必要な3つの力を子どもが身につけることができるように育てていくのが親の役目なのです。

フィルタリングの活用

イメージとはいうものの、お子さんのインターネット利用を四六時中監視することはできません。
そのため、ペアレンタルコントロールの助けとなるのが「フィルタリング」です。
フィルタリング(有害サイトアクセス制限サービス)とは、インターネット上の出会い系サイトやアダルト系サイトなど青少年に望ましくないサイトへのアクセスを制限する機能のことをいいます。
日本では携帯電話事業者は、「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」(通称:青少年ネット規制法2009年4月施行)により、青少年(18歳未満の者)が利用する携帯電話・スマートフォンの契約をする場合、保護者からフィルタリングサービスを不要とする申出がない限り、フィルタリングサービスを提供することを義務付けられています(第17条1項)。 保護者についても、青少年に使用させる携帯電話の契約時に、使用者が青少年であることを携帯電話事業者に申告する義務があります(第17条2項)。
このように法律で義務付けられているにもかかわらず、実際にこのフィルタリングを利用している利用者は半分程度だと言われています。
何故でしょう?? 最も多かった理由は…
フィルタリングを利用すると、LINE等のアプリが使えなくなる というものでした。
これは誤解です!
フィルタリングにはアプリの使用を制限する機能がありますが、保護者がカスタマイズすれば使えるようになります。
またLINEは2015年3月にEMA認定を取得しています。
この認定を受けたサイトやアプリは、フィルタリングの制限から解除されるようになっていますので、特に設定をしなくてもLINEは使えるのです。
次に、フィルタリングを設定しない理由として多かったのが、 「うちの子は大丈夫」など、ネットの危険性に対する保護者の危機意識が低い
というものだったそうです。
『コミュニティーサイト(SNS・LINE 等)を利用して犯罪被害に遭った子どもの、95%がフィルタリングを利用していなかった』と驚くべき数字が警察庁のサイトで紹介されています。
この数字をみて、それでもうちの子にはフィルタリングは必要ないと言えますか?

次回は「LINE乗っ取りの手口」についてご紹介します。
ブログ「お母さんのためのインターネット講座」はこちら⇒http://blog.livedoor.jp/pocky1756/
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毎週水曜日13:00~13:30⇒http://www.fm-gig.net/top.html

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